美容院にて
水曜日に予約の電話をした。土曜日18日にヘアカットとヘアマニキュアをお願いした。先生はすでに予約が入っていた。娘さんの3時ではどうですかとの事だった。いつもは1時半でお母さんにお願いしているが今回は娘さんにお願いした。19日は法事なので髪は染め直したい。
3時に行き椅子に座ると娘さんのきい子さんが後ろに立って鏡に映っている私に話しかけてきた。
「お色はどうしますか」
「どうでしょうか。同じで良いと思うのですが」
と返事。
「あっ、ヘアマニキュアでしたね」
ときい子さん。するとお母さんが
「ヘアカラー、準備しちゃった」
と向こうで他の客のカラーを巻いていたお母さんが口をはさんだ。
するときい子さんが
「どうしますか。マニキュアだと根元まで塗れないのでカラーにしますか」
と言い出した。
数か月前カラーをやめてマニキュアにしたいとお願いした時十分議論を重ねてマニキュアに決めた。根元まで染めきれないとかプールの塩素で色褪せるとかマニュキュアの不都合を聞かされたのにまた蒸し返すのだろうか。それとも間違って準備したカラーが無駄になるからカラーにしたいのか。
「髪が痛むのでマニュキュアで」
と答える。それでも髪を触りながら
「そうですね。毛先三センチくらいはまだ痛んだところが残っていますが根元はしっかりしてきています」
とか言ってマニュキュアの準備に取りかかろうとしない。
「どうしますか。カラーにしますかそれともマニュキュアにしますか」
とまた聞く。
「髪のいたみが気になるのでマニュキュアにします」
と答えると
「地肌が染まっても根元までしっかり塗りますか」
と聞いてきた。
「染まったのはどれくらいで落ちるの」
と決めかねて聞き返すとお母さんである先生が
「明日、法事に行くそうなのでとりあえず明日きれいに染まっていればいいので地肌が染まるほどは塗らないで置いて」
と言ってくれた。
ラップを巻いて乾かしている間いつもはコーヒーなどを出してくれるが、ラップを巻きながらきい子さんは言った。
「今日は忙しいのでお茶がありません」
今日はきい子さんの子供の運動会の応援に先生の二人の娘さんとその連れ合い、子供たちで出かけて店は午前中休んだそうだ。長女の紅実子さんも一歳になる赤ちゃんと店にいた。来た時駐車場が一杯だったのはそのためだった。奥にきい子さんの二人のおとこのこたちがいるようだった。
そういうことでは忙しいのであろう。カットはほとんどせずに襟足を揃えただけだった。3時に来て5時15分頃に終了した。