伯母の法要

今日は十時から伯母の一周忌の法要があった。お寺で読経の後お墓参りそのあと皆で昼食を頂いた。

 

出席者で知っているのは伯母の息子たちと連れ合い、その子供たち、子供の子供、伯母にはひ孫になる女の子と男の子も来ていた。他は伯母の葬儀で顔は見たことがあるがどういう姻戚関係にあるかは分からない。

 

伯母の方の縁者で来ていたのは伯母の実家から後を取っている甥の長男そして伯母の妹つまり私の母、姪の私を入れて三人だった。叔母の姪は他には誰も来ていなかった。一番年上の姪も来ていなかった。一番年上の姪、つまり私の従妹は伯母さんに世話になっただろうに。

 

一番年上の従妹は父は戦死、母は婚家を出されていて祖父母と実家の跡取りである叔父に育てられた。おば達は随分可愛がったそうだ。優しかった兄の忘れ形見でもあるし両親がいない子供を不憫に思ってのことだった。従妹は七十を過ぎていては来るのが大変なのだろうか。高速を使えば一時間もかからない。一周忌の知らせはしなかったのだろうか。従妹は私たちの叔父の一周忌にも来なかった。一周忌の法要があることを知らせなかったという。連れ合いが入院しているので気を使ったのではと叔父の長女が言っていた。従妹の実家の跡取りは従妹の連れ合いの葬儀通知を受けて

「行かなくちゃなんないかな」

と言った。叔父に世話になっていながら感謝意思表示がなかったのかそれとも世話になったとは思っていないのか。従妹の父が受け継ぐべき土地と家屋だったのだから当然従妹が受け継ぐ権利があったのだが昔の男子が跡取りという考えで従妹は初めから遺産増続から除外されていた。で従妹の父の弟が後を摂り従妹は家を出たのだ。

 

親類が集まるとそれぞれの事情をあれこれ思い巡らしてしまう。