米を届ける

お中元を頂いたT夫妻に母が米を届けたいと言う。お中元は数日前、玄関先に置いてあった。留守の時に来たのだ。電話でお礼は言ったが何か品物でもお礼の気持ちを伝えたいと言う。お中元を頂いた夫妻のご主人の方のお母さんと母の母が従妹だった、多分。ご主人のお母さんと母は懇意にしていたしその息子さんや娘さんとはお母さんが亡くなった後も交流がある。お中元を頂いてからほぼ毎日、頂いたことを母に思い出させ、今度の日曜日に行くからと念を押していた。その都度お米を上げると言う。

 

親類のコメント屋に電話するが出ない。折り返し電話が掛かってきた。日曜日と祝日は店はお休みで、今日は出かけているという。

 

米はJAで買うことにした。そこのJAでは籾のまま保存していたものを買うとその場で籾摺りして精米にしてくれると聞いていた。その旨を電話で問い合わせると玄米か精米したものならばあるが籾のままのものはないと言われた。

 

親類の米屋は休みだし、スーパーのこめではお中元のお礼として芸がない。JAでは米ばビニール袋でなく、厚手の紙袋だろう。お礼としてはその方が体裁が良い。JAで買うことにした。

 

JAの前は通ったことがあるが入るのは初めてである。生憎の大雨であったが駐車場には透明カッパを着た4、5人の人が駐車の整理をしていてイベント会場のような賑わいであった。倉庫のようなどころで野菜やコメ類を販売していた。駐車場のテントではスイカを売っていた。試食があった。大きな金属バットに一口大に切ったスイカが広げて置いてあった。雨がテントの試食用のスイカに吹き込んでいる。試食している人はいなかった。

 

コシヒカリ五キロ購入。パックにはいったお赤飯を貰った。

 

JAに寄ったのでいつもとは違う道から行った。ネットで調べてから行ったが左折すべきところで直進してしまった。すぐ気が付いて引き返し無事到着。

 

お米を届け、車に母がいると告げる。傘を差して二人で車まで来てくれた。上がってお話しましょうと言ってくれる。窓越しにお話しが弾んだ。しかし上がって阻喪でもしては迷惑を掛ける。残念だが連れて帰る。

 

帰宅。母はTさんご夫妻を訪問したことを今日の夕方まで覚えているだろうか。昔のことは覚えている。しかし今日あったことは忘れているのだ。