パン屋さんの店頭で

スーパーの中にあるパン屋さんで、ピザを買ったら、店員さんが、ポケットからグチャグチャに丸まった透明な手ぶくろをだし、手にはめ、私の買ったピザ1切れをつかんで、無理に袋へ押し込んだ。ピザの先は折れ曲がって形が崩れている。

グチャグチャに丸まっていた手ぶくろでピザが掴まれた時、
  えー
と思ったけど、まあ仕方がないとあきらめた。しかし透明な袋に無理に押し込んでピザの先がぐにゃっとなっていても直そうともしないで、テープで袋の口を止めた。

 おいおい、自分の店の商品ではないか。
 人の口に入るものではないか。
 もっと丁寧にあつかいなさいよ。

ピザを作った人だって自分が作ったものをそんなにぞんざいに扱われたらいい気持ちがしないと思う。それともあなたが作ったのかしら。

それがきっかけで、スーパーの店頭で以前から気になっていたことを思い出した。

スーパーの中にあるそのパン屋さんは、パンを袋にも入れず店先に並べている。

その前で、パンを見ながら、おばちゃん2,3人が、パンの品定めをしていた。もちろんパンには唾がたっぷり染み込んだはず。

売れ残った場合は朝から夕方まで、唾のシャワーを浴び続ける。もちろん、ホコリもかぶるだろう。

スーパ―のお惣菜売り場のコロッケなどの揚げ物も、裸のままずらっと並べられている。

この前は、お惣菜の揚げ物の上に身を乗り出して端から端まで咳をかけていたおばあさんがいた。まんべんなく咳を吹きかけて買ったのは、コロッケ1つ。

ハエが一匹、揚げ物から揚げ物へと飛び回りっていたこともあった。それを目撃しながら揚げ物を買っていた人がいた。ハエがたかったことなど気にならない人も居るんだろう。

揚げ物を買うときは、下からとって買うひとがいる。私もそうしている。

または、開店まもなく惣菜売り場に直行して買う。それでも既に惣菜売り場に客がいる。

開店前に入口の前に屯していた人たちだ。そういう人たちは開店と同時に館内に入る。並べたての惣菜を立ち止まって品定めしていたり、惣菜売り場の前を通り過ぎてゆく。

パンや惣菜が包装されないままに人混みに曝されている。ケースなどに入れるとか、不潔・不衛生でない販売をできないのだろうか。

TVで見たのだが、中国に出店した日本の大手パンメーカーの店頭販売では、パンは、ケースに入れられていた。蓋を開け、パンは自由に客がとれる。

清潔・衛生的に販売されていれば、買う人が増えると思う。汚いから絶対買わないという人がいる。

当分、スーパーのそのパン屋へは行かない。

スーパーに出店しているそのパン屋のエビカツバーガーは、安くて美味しい。エビカツもパンもソースも美味しい。そのパン屋でエビカツバーガーというのがあることを知ったのだ。

ピザも美味しい。買って帰り、家で具とチーズを足して焼き直して食べるが、具とチーズをたさなくても十分美味しい。生地が宅配ピザのより美味しいのだ。

駅にあるパン屋でエビカツバーガーを買ってみたが、パンもエビカツもたいして美味しいものではなかった。値段は駅にあるパン屋の方がたかいのだが。