コロナ禍の中で戦前戦中の歌謡曲を聴く

今日は戦前戦中の歌謡曲を聴いた。例えば

『銃後だより』

歌 青葉 笙子

作詞 藤田まさと

作曲 三界 稔

昭和13年(1938年)3月発売

 

招集された夫の手紙への返信の形式だ。

夫は南京にいるらしい。

母宛てに来た夫からの手紙を母と読み、そのあと亡き父上のお位牌に捧げて母と泣いたと手紙に綴っている。

母と男の子、手紙を書いている妻との三人暮しは心細いだろうと思うがそんな言葉はなく南京で立てた手柄が誇りだと歌う。歌声から伝わってくるのは夫の武勲を誇るよりも夫や家族を思うやさしさだ。

 

コロナ禍は日々の生活の中で見落としていた何かに気づかせてくれる。『銃後だより』はやさしい。日本人は戦争のさ中にあって優しかった。