塩辛いうどん汁

夕食はうどんだ。うどん汁にじゃが芋とシメジをいれた。最初はじゃが芋は茹でて食べるつもりでひたひたの水に塩を入れて茹でていた。途中で気が変わってシメジを入れてうどん汁にした。麺つゆと水を塩ゆでのじゃが芋の中に入れたのだ。うどんを食べていて汁が塩辛かった。味が濃いというのではない。それでも我慢して食べた。じゃが芋を茹でるとき入れた塩のせいで塩辛いのである。うどんの先をほんの少し汁に付けて食べた。それでも塩辛い。

 

誰だったか落語家が蕎麦屋でそばつゆに蕎麦をたっぷりと浸して食べてみたいと言っていた。落語家たるもの蕎麦を粋に食べなくてはならない。そばつゆに蕎麦をたっぷりと浸して食べる野暮なふるまいを素人に見せてはならない。落語家たるもの蕎麦はこう食べるのだと見本を見せなければならない。箸で蕎麦をつまみ一番長く垂れた一本のそばの数ミリ先をそばつゆにちょっとつけて食べるのである。一生で一度は汁に蕎麦を浸して食べてみたいというのである。しかしその落語家の方には数ミリ先をそばつゆにつける方をお薦めする。旨い蕎麦屋の汁は出汁が濃い。ほんの少し汁を付けて蕎麦を啜ると鰹節の香りがするのである。コーヒーを啜ると香りが際立つのと同じだ。

 

今晩はうどんの先をほんの少し汁に付けて食べたが鰹節の香りはしなかった。鰹節は入れたのだがあまりに適当に入れたので良い出汁は取れなかった。それに二倍希釈の麺つゆでは風味などはない。

 

じゃが芋としめじは夕食で食べなくてはいけなかった。なぜなら「まごわやさしい」の「し」-シイタケ(キノコ類)「い」ーイモ類を今日は食べていなかったので。