パーマネント

パーマネントをかなりきつくかけてもらったがウエーブが緩くなってきた。またかけてもらわなくては。今の髪型結構気に入っている。

 

パーマの直後は滑稽だった。あまりにもクリンクリンだったし頭の形が丸くて昔のおカマを被る式でパーマをだったが洗うたびにあれこれスタイリングに気を使っていたら様になって来た。しかし褒めてくれたのはたった一人だ。お世辞ではない。そんなことを言えるような人には見えない。天上天下唯我独尊、家庭内では「御しゃもじ持っている人が一番偉い」で今日まで来て齢七十をいくつか超えたおばあちゃんである。従って彼女の「似合っているわよ」は本心だと思う。褒めてくれた人を批評しながらお世辞ではないと都合の良い解釈をする。一番多い反応は

「パーマかけたの」

というものであった。そして髪をチラッと見て黙る。黙ってしまうのは似合っていないとか可笑しいとか否定的な感想しか湧いてこないからだ。褒めるべき箇所を探すが見つからない。あまりにも白々しい誉め言葉を言うのはためらう。そして相手を否定する言葉を発するときは慎重をきわめるべきであるという一連の相手の反応を物語るとこちらは解釈するのである。

 

パーマをかけた直後しばらくはまた「どうしちゃったの」光線を浴びることになるのであろうか。今回は二度目である。最初から格好がつくようにかけてもらいたい・